歯周病による外歯瘻

はじめに
外歯瘻とは、歯周病によって形成された膿瘍物が、瘻孔(トンネル)を形成することを、いいます。
口の外の皮膚に瘻孔を形成するものを外歯瘻、口の中にできるものを内歯瘻といいます。
今回の症例は、眼の下に穴が空いていることを主訴に来院されました。
一番大きな歯である前臼歯がトラブルを起こすことが多く、直上は眼があります。炎症が眼に波及することもあるため注意が必要です。
症状
一番は痛みです。その他口臭、よだれ、片方の顎で咀嚼する等の症状がでます。
治療
内科治療と外科治療があります。内科は抗生剤や痛み止めの投薬がメインになりますが、根本的な改善ができるわけではなく、ほとんどが再燃します。
外科は、歯周病の歯を抜歯する歯科処置になります。
適切な治療によって、病変は改善し、瘻孔も消失します。
この症例も歯科処置を行い今後の経過を観察していく予定です。
