2024年02月01日

外科手術

猫の肥満細胞腫

肥満細胞とは?

肥満細胞とは、アレルギー反応に関与している細胞です。
体中の皮膚や皮下組織、消化管、肝臓、脾臓などに広く存在しています。
アレルゲンと反応すると、ヒスタミンなどの化学伝達物質を放出して、炎症や、アナフィラキシーショックなどのアレルギー反応を引き起こします。

脾臓にできる肥満細胞腫とは?

猫の脾臓にできる悪性腫瘍としては、最も多く認められます。
元気消失や、嘔吐、体重減少など、症状は特徴的でないことがほとんどです。

治療は?

脾臓を丸ごと摘出するのが、一番の治療法です。
外科治療後の平均生存期間は858日という報告があり、無治療では342日と比べると、長期生存できる可能性があります。
抗癌剤などの化学療法は、今のところエビデンスのある治療法はありません。

高齢の猫ちゃんで、ごはんをたべない、痩せてきたなど、体調不良が続く場合は、一度病院で検査をしてもらうことをおすすめします。

症例一覧に戻る