2024年05月12日

眼科

ブドウ膜炎

症状

・目が赤い。
・目を気にする。
・瞳孔の大きさが異なる。
・目の内側が出血している。

病態

ブドウ膜炎とはブドウ膜(毛様体、虹彩、脈絡膜)と呼ばれるまさに葡萄のような膜に炎症が起きた状態です。

原因

多岐にわたり、犬と猫でも原因は異なります。

・犬

角膜の傷やドライアイから引き起こされる反射性、水晶体が原因(白内障)で引き起こされる水晶体起因性、緑内障に起因するもの、網膜剥離に起因するもの、全身状態や食事の質に起因するもの、薬剤によるもの等が原因です。

・猫

腫瘍性(リンパ腫等)、ウイルス(FeLV・FIV・FIP)や細菌/真菌による感染性、原因が特定できない特発性等が原因です。

犬や猫によって原因が異なってくることや、原因が全身状態から来ることもあるため複雑な疾患になっています。

治療方法

ブドウ膜炎の治療を進めるとともに、ブドウ膜炎の原因となった病気も並行して治療していきます。
具体的には抗炎症点眼(ステロイド、NSAIDs)で治療していきます。
点眼が困難な場合は抗炎症内服薬での全身投与も考慮していきます。

まとめ

ブドウ膜炎は眼だけでなく、全身性疾患が原因となることも多いです。
眼の検査以外にも血液検査やレントゲン検査、超音波検査等の検査を推奨する場合もあります。
ブドウ膜炎自体も緑内障のような緊急性の高い疾患に繋がることもあるため早期の治療が必要です。

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