進行性網膜萎縮

症状

・眼が見えなくなった
・目が光る

病態

進行性網膜萎縮とはその名の通り進行性に網膜が変性し失明に至る病気です。
若齢でも中齢以降でも発症する可能性があります。
遺伝性網膜変性症は、ほとんどがゆっくりとした変化で進行していきます。

初期症状は、
 ・夜や暗いところで物にぶつかる
 ・おもちゃで遊ばなくなる
という症状から始まっていき、進行すると日中でも視力が低下し失明していきます。

(初期症状はなかなか気づかないことが多く、気づいた時にはほとんど見えなくなっていることが多い。また片目だけの症状では犬の行動は正常範囲のため気づきにくい。)

網膜に存在する桿体細胞と錐体細胞のどちらか一方、もしくは両方の異常から変性し、最終的には網膜全体に変性が波及します。
桿体細胞から変性が始まると暗所のみ視覚が喪失する夜盲と言われる状態になります。
錐体細胞から始まる場合はその逆です。
検査には眼底検査と網膜電位図検査、遺伝子検査が必要です。

治療

現在のところ進行を遅らせたり進行を止める治療法は確立されておりません。
遺伝性疾患とされているため、あらかじめ遺伝子検査で今後発症するかの予測を立てることは可能です。

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