2024年05月12日
ホルネル症候群(ホーナー症候群)
症状
・瞳孔が小さくなっている
・まぶたが垂れ下がっている
・瞬膜が出てきている
・眼球が落ち込んでいる(陥没している)
病態
ホルネル症候群とは眼に分布する交感神経の障害によって生じる病気です。
具体的には縮瞳、眼瞼下垂、瞬膜突出、眼球陥入といった所見が認められます。
ホルネル症候群を誘発する疾患として中耳炎、内耳炎に起因した末梢前庭障害(斜頸、斜視、眼振等の症状)や、脳腫瘍、外傷に伴うことが多いとされています。
ホルネル症候群を診断するためには眼科検査も重要ですが、神経症状であるために全身のスクリーニング検査、場合によってはMRI検査も必要になってきます。
治療方法
原因疾患を特定できればその治療を行います。
原因が不明のホルネル症候群(特発性)では自然に回復することを期待します。
また、ホルネル症候群ではドライアイや結膜炎が引き起こされることもあるため臨床症状に合わせた治療を並行して行っていきます。