難治性角膜上皮びらん

症状
・眼が赤い
・眼が開きづらそう
・眼を痛がる
病態
角膜は合計4層に分けられます。
上から角膜上皮、角膜実質、デスメ膜、角膜内皮に分類されます。
難治性角膜上皮びらんとは角膜上皮のみ障害された状態を指します。
一般的には通常の角膜上皮びらんは1-2週間ほどで治癒しますが、特殊な状態では通常治療で治癒しないタイプのびらんがあります。びらん部分を綿棒等で軽く触れると簡単に角膜上皮がめくれていき、この時点で難治性角膜上皮びらんと診断できます。
治療
抗菌剤の投与は必須となります。
一般的な角膜潰瘍と異なるところは抗菌薬治療を開始する前に不健康な角膜上皮を綿棒やダイヤモンドバーで除去して新鮮な傷を作成します。
処置に加えて犬用バンテージコンタクトレンズも併用して、角膜上皮の再生を補助します。