2024年05月12日

眼科

角膜内皮ジストロフィー

症状

・目が白い

病態

角膜内皮ジストロフィーとは、眼球の表面である角膜が浮腫する(白濁する)病気です。つまり、角膜内部に水分が余剰に蓄積されてしまうということです。これは、角膜のうち内皮と呼ばれる構造が機能不全を起こすことで引き起こされます。

この病気は数ヶ月から数年をかけて徐々に進行していきます。

初期は充血はみられませんが、進行していくと充血を伴います。

また、内皮の浮腫が進むと角膜表面に水泡が出現し、それが破裂すると角膜潰瘍に発展します。(水泡性角膜症)

角膜潰瘍の治療に関しては別項で紹介しています。

治療方法

基本的に完治は困難です。なぜならこの疾患は遺伝的に引き起こされるからです。また、一度障害を受けた角膜内皮は再生しないことでも知られています。

慢性化した角膜内皮ジストロフィーでは角膜潰瘍を続発することが多いため、予防的に角膜の保護を担う点眼薬、もしくは食塩点眼を使用して一時的に緩和していく等が治療法として知られています。

角膜潰瘍の存在を確認するためにも定期的な検査は欠かせません。

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