乾性角結膜炎

症状
・目が赤い。
・目が開けづらい。
・眼脂が出る。
病態
涙腺からの涙液とマイボーム腺からの油分を含んだ涙で、目の表面(角膜)は覆われています。
これにより目を保護したり、乾燥させないようにしています。
乾性角結膜炎とはいわゆるドライアイで、涙液分泌が不足したり欠乏することで充血を引き起こしたり、傷ができやすくなってしまう状態です。また、感染しやすい状態に陥ることで二時的な細菌性結膜炎のリスクになります。
原因
免疫介在性、先天性、神経性、薬剤性など多岐にわたります。
治療
免疫介在性であれば免疫抑制剤、神経性であれば神経作動薬のように原因によって治療を分けていきます。点眼回数を減らせることはありますが、治療は生涯にわたることが多いです。
中には全ての治療をしても改善がないこともあり、その場合は人工涙液を用いて頻回点眼を実施して対症療法を試みます。特に先天性涙腺異常の場合には内科治療に反応しないことが多く、唾液によって涙の代替を試みる『耳下腺管移植(PDT)手術』を実施することもあります。