2023年06月03日
去勢・避妊手術
目次
犬の避妊手術
早期の避妊手術で予防できる主な病気
●乳腺腫瘍●卵巣腫瘍●子宮蓄膿症●肛門嚢腺癌●クッシング症候群●糖尿病など
乳腺腫瘍
乳腺腫瘍は乳腺にそって「しこり」として認められ、好発年齢は8歳〜ですが、若齢犬にも見られ50% が悪性腫瘍(がん)であるといわれています。ただし乳腺癌は、初回発情前に避妊手術をすることで約99%、初回発情後では約92%、2回目発情後であれば約74% 予防できると言われています。
卵巣腫瘍
卵巣にできる腫瘍で乳腺腫瘍ほど多くありませんが、不規則な発清、脱毛などを引き起こす場合がありまま避妊手術によって予防が可能です。
子宮蓄膿症
子宮蓄膿症は子宮内に膿が溜まる病気です。6歳を過ぎる頃から多発しますが、もっと若齢でも見られます。発症すると内科療法での根治は難しく、たとえ麻酔の危険が高い高齢であっても外科手術によって卵巣•子宮摘出を行わざるをえません。しかし子宮蓄膿症も避妊手術によって予防が可能です。
注意すべき点
テリトリー意識や運動量が低下するため、必要カロリーが減少し、結果太りやすくなる傾向にありますが、これは専用フードヘの切り替えや食事量の制限でコントロールが可能です。
他にも若い時期の避妊手術は病気の予防の為にも必要です。
費用の目安
手術費用の目安:3.1万〜5.5万円 (妊娠時は除く)※体重や、全身状態により変動致します。
犬の去勢手術
早期の去勢手術で予防できる主な病気
●精巣腫瘍●前立腺肥大●会陰ヘルニア●肛門周囲腺腫など
精巣腫瘍
犬の精巣腫瘍は6歳齢以上に多く見られます。特に精巣が正常に陰嚢内に降りてこない(停留精巣)の犬では、発生頻度が正常な子の14倍も高くなるとのデータがでています。
前立腺肥大
前立腺は膀脱の後方にある器官です。若いときは小さな器官ですが、年齢を重ねることにホルモンのバランスがくすれ、大きくなることで起こり、排便障害やしぶり、血尿などの症状が見られます。
問題行動
早期の去勢手術 は放浪行動を約90%、尿マーキングを約60%、マウンティング行動を約80%減少させ、また雄犬同土の攻撃行動の約75%は去勢手術によって抑えることが出来るとの報告もあります。
注意すべき点
テリトリー意識や運動量が低下するため、必要カロリーが減少し、結果太りやすくなる傾向にありますが、これは専用フードヘの切り替えや食事量の制限でコントロールが可能です。 他にも若い時期の去勢手術は病気の予防の為にも必要です。
費用の目安
手術費用の目安:2.5万〜4.6万円 ※体重や、全身状態により変動致します。
猫の避妊手術
早期の避妊手術で予防できる主な病気
●乳腺腫瘍●卵巣腫瘍●子宮蓄膿症など
乳腺腫瘍
乳腺腫瘍は乳腺にそって「しこり」として認められ、猫の場合その約80%が悪性腫瘍(がん)と言われています。好発年齢は10~12歳ですが、1歳になる前に避妊手術をした場合約99%の予防効果があると言われています。
子宮蓄膿症
子宮蓄膿症は子宮内に膿が溜まる病気です。6歳を過ぎる頃から多発しますが、もっと若齢でも見られまま猫の多くは9-12月に発症するという報告もあります。発症すると内科療法での根治は難しく、たとえ麻酔の危険が高い年齢であっても外科手術によって卵巣・子宮摘出を行わざるをえません。
問題行動
早期の避妊手術は尿マーキング行動の約95%を改善するという報告があります。
また、発情期の放浪と嗚き声の矯正も期待されています。
注意すべき点
テリトリー意識や運動量が低下するため、必要カロリーが減少し、結果太りやすくなる傾向にありますが、これは専用フードヘの切り替えや食事量の制限でコントロールが可能です。
他にも若い時期の避妊手術は病気の予防の為にも必要です。
費用の目安
手術費用の目安:3.0万(妊娠時は除く) ※体重や、全身状態により変動致します。
猫の去勢手術
早期の去勢手術で予防できる主な病気
●問題行動など
問題行動
早期の去勢手術は尿マーキング行動(スプレー行動)の約90%が改善されるといわれています。また、マスターベーション、雄猫同土の攻撃行動、発情期の放浪行動を抑えることができるとの報告もあります。 その結果、外で怪我や事故に遭ってしまうことや猫エイズや猫白血病への感染の機会を減らすことができます。
注意すべき点
テリトリー意識や運動量が低下するため、必要カロリーが減少し、結果太りやすくなる傾向にあり、また太り過ぎの状態で尿石症になってしまった場合には、尿路閉塞を起こしやすくなることもあります。しかし、これらは専用フードヘの切り替えや食事量の制限でコントロールが可能です。 他にも若い時期の避妊手術は病気の予防の為にも必要です。
費用の目安
手術費用の目安:0.8万円~ ※体重や、全身状態により変動致します。