2023年06月03日

予防診療

ノミ・ダニ予防

犬のノミ・ダニ予防

ノミ、ダニは、散歩時にワンちゃんに寄生する以外にも、人を介して室内に入り住み着いている場合もあります。寄生されるとアレルギーの原因や貧血などの重症になる場合もある為、注意が必要です。
当院では通年の予防を推奨しています。

ノミ・ダニってどんな虫?

体の表面から血を吸う小さな寄生虫です。

ノミは約3mmと小さく、屋外や住宅の中日常生活のあらゆる場所に潜んでいます。動物の体表に着くと、毛の間を逃げ回りほとんど離れることなく吸血と産卵を繰り返し、最長120日程度生存します。

マダニは5~10mm程度で、野山や草むらなどに生息し、一般に家の中に住むイエダニとは違って固い外皮に覆われサイズも大きいです。外飼いをされている猫ちゃんや、散歩中のワンちゃんを吸血する可能性があります。

ノミ・ダニが重大な病気に

犬がノミに刺されると激しいかゆみによる精神的ストレスを受けます。さらに、それ以外にも重大な病気を引き起こしたり他のペットにうつしたりする恐れもあります。

マダニは多くの病原体を媒介します。犬がマダニに刺されると、吸血による貧血や皮膚炎だけでなく、命さえおびやかす病気にかかる危険性があります。マダニは人にも危険な病原体を媒介することや無理に剥がすとちぎれてしまう事があるため、犬に寄生しているマダニを見つけても無理に素手で取ろうとせず動物病院に相談してください。人間に伝染する「ライム病」や「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」といった重大な疾患を媒介する危険性もあります。SFTSは西日本を中心に人が亡くなった報告が増加しているため、自分自身のためにもペットの予防が重要になります。

犬のノミ症状・病気

●貧血
●細菌の二次感染:皮膚の化膿の原因
●瓜実条虫(サナダムシ):下痢・嘔吐の原因
など

犬のマダニ症状・病気

●貧血
●皮膚炎
~命にかかわる特に恐ろしい病気~
●犬バベシア症 :症状貧血、発熱、食欲不振、黄疸、衰弱
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS):発熱、食欲不振、嘔吐、下痢等、血小板減少、白血球減少等
など

猫のノミ・ダニ予防

猫も外を出歩く子は、草むらなどで寄生します。また、人が持ち込むことにより、外に出ない子でも室内で寄生する場合もあります。
犬と同様にアレルギーの原因や貧血になる場合もある為、注意が必要です。

猫のノミ症状・病気

●貧血
●細菌の二次感染:症状:皮膚の化膿の原因
●瓜実条虫(サナダムシ):症状:下痢・嘔吐
など

猫のマダニ症状・病気

●貧血
●皮膚炎
~命にかかわる特に恐ろしい病気~
●犬バベシア症 :症状貧血、発熱、食欲不振、黄疸、衰弱
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS):発熱、食欲不振、嘔吐、下痢等、血小板減少、白血球減少等
など

予防と料金

当院では投薬方法により、複数のタイプのお薬を用意しています。当院では内服でフィラリアもすべて予防できるお薬を推奨しています。他にもワンちゃんにはお菓子タイプ、つけるタイプなどがあります。ネコちゃんにはつけるタイプがおすすめです。
投与のタイミング:月に1回のお薬で予防・治療します。

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