膿胸

症状

・呼吸が苦しい

・食欲がない

・元気がない

病態

簡単に胸部に膿が溜まる病態のことを膿胸と言います。

基本的には外傷からの発生が多いですが、他にも肺炎からの波及や寄生虫寄生、異物、血行性の感染拡大が原因として存在します。

診断としては全身状態の確認のためスクリーニング検査が必要です。

一般状態が悪い(呼吸困難)ようであれば酸素化をしての処置になります。

治療

抗菌薬の投与とともに胸水の抜去を実施していきます。

呼吸状態が悪ければ入院下での処置も必要です。

繰り返し抜去してもすぐに溜まってしまう場合は胸腔ドレーンの設置や外科的介入も選択肢に入ります。

胸水貯留が消失すれば予後は良好ですが、呼吸器系の病気は状態の急変もあり得るため注意を要します。

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