緑内障

症状

・眼が見えていない
・眼が大きく見える
・眼を痛そうにする
・瞳孔が開いている
・食欲、元気がない

このように緑内障とは視覚消失を伴い、全身性の症状も発現する緊急的な疾患になっています。

上記のような症状を確認出来たら迅速に病院を受診することをおすすめします。

病態

緑内障には房水と言われる眼球内の水が大きく関係しています。
房水は毛様体という部分から産生され、順次眼球内に満たされていきます。
この満たされた房水により動物たちは眼圧を保っています。
また、溢れた房水は隅角と呼ばれる部分から排出され、常に循環しています。

緑内障の原因は、
簡単に言えば房水が何らかの理由によって排出できない(隅角が閉じている)ことによって引き起こされます。

緑内障は
・原発緑内障
・続発緑内障
に大別されます。

原発緑内障とは
隅角が閉じていて房水が排出できない、
隅角が詰まっていて房水が排出できない状態です。

続発緑内障とは
様々な眼の病気によって引き起こされます。
具体例としては白内障、網膜剥離、水晶体脱臼、ブドウ膜炎、眼球内腫瘍、外傷等です。

原発緑内障と続発緑内障によって治療方法は変化しています。

治療方法

原発緑内障、続発緑内障のいずれも眼圧を下げることが最優先です。
しかし続発緑内障に関しては原因となる、眼の病気を並行して治療していきます。
冒頭でも記載した通り、緊急性の高い病気であるため迅速な治療が求められます。
また、飼い主さんの協力も不可欠です。
病院側と飼い主さん側の双方で協力し治療にあたっていきます。

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