2023年08月26日
鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)
どんな病気?
鼠径部(足の付け根)の隙間から、お腹の中の臓器が飛び出てしまった状態を指します。
飛び出してしまう、代表的な臓器として腸管や子宮などがあげられます。
今回の子は、子宮が飛び出てそこに膿が溜まってしまい、戻らない状態となっていました。
子宮蓄膿症は緊急手術を要する病気ですので、迅速な対応が求められました。
鼠径ヘルニアの原因は先天的なものと事故などによる後天的なものに分かれます。
生まれながらにして持っている子でも、生涯問題ないこともありますが、腸管などが出るようになると臓器が壊死することもありますので注意が必要です。
治療法は?
ヘルニア孔の大きさにもよりますが、一般的には外科手術が推奨されます。

著者について
永森 康裕 獣医師
日本大学/獣医外科学研究室卒
動物たちとのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことを重視しています。お気軽にご質問ください。
日本大学/獣医外科学研究室卒
動物たちとのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことを重視しています。お気軽にご質問ください。
関連の症例を見る
-
外科手術
消化管内異物
消化管内異物
-
外科手術
犬の膀胱結石
犬の膀胱結石
-
外科手術
乳腺付近の体表腫瘤(できもの)
乳腺付近の体表腫瘤(できもの)
-
外科手術
胸腰部椎間板ヘルニア
胸腰部椎間板ヘルニア
-
外科手術
肝嚢胞
肝嚢胞
-
外科手術
モンテジア骨折(尺骨骨折、橈骨脱臼)
モンテジア骨折(尺骨骨折、橈骨脱臼)
-
外科手術
脾臓間質肉腫(脾臓腫瘍)
脾臓間質肉腫(脾臓腫瘍)
-
外科手術
環軸亜脱臼(環軸椎不安定症)
環軸亜脱臼(環軸椎不安定症)
-
外科手術
血管肉腫(後腹膜原発腫瘍)
血管肉腫(後腹膜原発腫瘍)
-
外科手術
子宮蓄膿症と鼠径ヘルニアが併発した症例
子宮蓄膿症と鼠径ヘルニアが併発した症例