2023年08月26日

外科手術

子宮蓄膿症(パイオメトラ)

子宮蓄膿症とは?

子宮蓄膿症は子宮に膿が溜まってしまう病気で、避妊を行っていない動物で発症する病気です。
子宮に溜まった膿が全身に回ると、多臓器不全などの合併症を引き起こし、亡くなってしまうことがあります。

どんな症状?

○陰部から膿が出ている
○お水をよく飲む

○元気・食欲がない

子宮蓄膿症は大きく「開放性」と「閉塞性」に分けられます。
「開放性」では陰部から膿が出ているの初期の段階ですぐ気づくことはできます。
しかし「閉塞性」だと陰部から膿が出ないので、重症になるまで築かないことが多くあります。

症例情報

今回来院した子は陰部からの出血と、元気食欲がないを主訴に来院されました。
実際病院内でも陰部より出血があり、元気もなくぐったりしている様子でした。
また、左側鼠径部に10cm以上の腫瘤のようなものもありました。

血液検査では白血球は正常範囲内なものの、CRPという炎症マーカー(体内での炎症の有無を確認する数値)が測定できないくらい高値という結果に。

超音波検査では子宮内に液体貯留を認め、子宮は明瞭に描出されました。
また、鼠径部の腫瘤様物内にも同様に拡大した子宮を認めました。

飼主様に子宮蓄膿症が疑わしいことをお伝えし、緊急的に卵巣子宮摘出術を実施することになりました。

治療方法は?

根本治療としては、内科療法・外科療法に分けられる。
内科療法:ホルモンの注射を注射する。
     一時的には改善しますが、根本治療ではありません。
外科療法:手術で卵巣と子宮を摘出します。
     原因臓器を取り除くため、根治できます。

まとめ

子宮蓄膿症は基本的に緊急性の高い疾患のため、同様な症状があった場合は病院に相談してください。
早めの受診や治療で予後も変わってきます。

また、鼠経ヘルニアは緊急的な疾患ではありませんが、今回の子の様に他の病気と組み合わさることもあります。
大人になってもなくならなかったり、ヘルニア自体がかなり大きい場合は手術をお勧めします。

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